始めまして。「五感で学ぶ英会話 “RiPi Cafe”」代表の黒木と申します。この度は当校のホームページをご覧いただき誠にありがとうございます。
私が英語の必要性を感じ始め、本格的に学習を始めたのはかれこれ20年以上前にさかのぼります。学生時代は英語というものを学習言語として学んでいただけで、特に必要性を感じ第2言語として習得しようとはその頃までは、本気には考えていなかったというのが本音です。
しかしある時に私の英語生活に大きな影響を与えてくれたできごとがありました。その頃の私は英語は多少なりにはできたものの、ビジネスなどでは通訳なしではとても太刀打ちできる力など備えてはいませんでした。そんな時に米国に本社のある産業設備メーカーの代理店会議に日本の代表として参加することになったのです。
その会議には日本唯一の代理店の代表としての参加でしたので、うれしさというより、緊張して逃げ出したくなったのを今でも鮮明に覚えています。
幸いにも私の英語力のなさから通訳を通して無事に会議に参加できたのですが、驚いたことがありました。20か国を超える各国から参加していたのですが、会議テーブルの前の小さな国旗の後ろに各国の代表の方が堂々と座っているのです。旗が小さいのか、皆さんが自信にあふれて大きく見えたのか、全く緊張している姿には見えませんでした。更に国旗の数と参加している方の数がぴったりなのです。
私は自分が情けなくてしょうがありませんでした。なんと1か国1人の参加なのです。それに引き替え日本は通訳士含め日本人の参加者は5人でした。それもほとんどの国々の方は、英語を第2言語として使用している方々で、何も遜色なくネイティブの方やそれぞれの方々と英語で流暢にコミュニケーションをとっていたのです。帰国後私はすぐに必要性に目覚め、私の英語漬けの毎日がずっと今でも続いております。すぐに留学をし、英語漬けの毎日を送りました。
帰国後は同時通訳学校や通訳案内士養成学校で更に学び、企業で通訳・翻訳士として勤務してきました。自身の経験をもとに苦しい勉強でなく、楽しい勉強で学んできた私の経験を生かしたいと思い開校に至ったわけです。
常に必要性を感じて勉強してきた私ですが、楽しみながら学習した英語のパワーのすごさを感じております。教科書でなく、体感しながら学習した英語が私の英語のすべての基礎になっています。皆さんには、楽しく英語は学べるんだということを是非体感してもらいたいと思っております。コンセプトである“五感で学ぶ英会話”を是非この機会に感じてもらえれば幸いです。
少し学術的になりますが、英語を外国語としてでなく第2言語として学ぶ事の大切さと学習と始めるのには年齢は関係ないという事を説明していきます。
言語を学ぶ過程には順番があります。言葉のまだ確立していない赤ちゃんは聞くことから始め 2 歳過ぎるころまでは言葉を口にせずただひたすらお母さま周りの方の言葉を吸収します。
その後突然プラトー(高原現象)という努力しても言語の上達が感じられない時期があります。しかしこの後に急速に言葉を発し始め、一日に 50 語以上の言葉を学び始め、発する言葉も多くなります。この事は、私達大人が他言語(母語以外)を学ぶときにも起きる現象です。
何年か程、ひたすら聞いて学ぶわけですが、この時期には言語を発するどころか、理解するのにも相当な時間と集中力を必要とします。赤ちゃんや子供はこのように言語を学んでいく訳です。これは彼らにとり母語の獲得が最優先となっているからです。この時期を言語の敏感期というようです。敏感というのがポイントです。臨界期ではなく、彼らは生きるために言語を学んでいる為敏感にすべてを五感で感じているのです。
しかしながら、この事は、母語を習得した後の私達には相当必要性を感じなければ、第二言語として学ぶ方法としては同じアプローチではいささか効率が悪いばかりでなく、なかなかスムースに学習できない為、途中でいやになり挫折してしまうこともあります。
このことが多くの方が英語を楽しむどころか逆に嫌いになり英語恐怖症になるといわれる所以です。私たちは初心者にとり好ましい言語を学ぶ方法として、ターゲット言語の素地作りから始めるべきであると考えております。
当校では無理に英語で英語を学ぼうとせず、慣れるまでは日本語という母語を活用して英語と日本語の違いを学んだり、日本語で英語の仕組みを学んでいきます。母語が第二言語の習得力をあげる役目を果たすのです。
通常はバイリンガルと言われる方たちもまずは母語の獲得があり、その後に第二言語を習得しているのです。まれに両言語とも遜色なく使いこなせる方達もいらっしゃいますが、恵まれた環境に育つ方はそう多くありません。
私達スクールのモットーは第二言語として英語を使えるようになり、日本語や他言語を母語としながら、世界中の方々達と楽しくコミュニケーションが取れるように、一人でも多くの方々に第二言語をストレスなく習得してもらえるようレッスンの環境作りに努めております。
長々と自己紹介させて頂きましたが、まだまだ未熟な私どもですが、少しでも世の中の為に立てればと思っております。今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
ONOMATO-PEX 代表 黒木 健一